アポトーシス
NHKのソングで初めて「アポトーシス」という曲を耳にしました。
アポトーシスというのは、プログラムされた細胞死のことです。
細胞が自ら死ぬことを言います。
怪我や障害による壊死(ネクローシス)とは異なります。
例えば、オタマジャクシがカエルになるときに尾が消えて無くなることは、典型的なケースです。
私たちの体の中では、不都合な細胞を取り除くために日常的に起こっています。
がん細胞もその一つで、細胞内外からの刺激によって細胞死プログラムが作動すると、周辺の細胞に影響を与えることなく死滅します。
本来はこの能力を持っている人間ですが、鍵はミトコンドリアが握っているので、ミトコンドリアが活性化されていないと、うまく働かないこともあります。
ミトコンドリアに必要なものは、暖かさ(体温)と、酸素ですから、がんの人など、冷えがあると働きにくくなり、癌細胞が増殖してしまいます。
この「アポトーシス」がタイトルだったのでこの歌どんな意味があるのだろうかと興味を持ちました。
詩を読んでみると、すごいものがありました。
Official髭男dismの歌は、少しいつも他の人の歌とは異なっているのですが、この詩を作ったのが誕生日だと言うから驚きました。
人は生まれた以上は、必ず死にむかいます。
時はどんなものにも同じ速度で同じように訪れます。
人の人生は、死に向かっているのですが、受け入れていかなければならない思い、老いを感じながらも共に歩む夫婦愛、死への恐れや不安。
それでも全て完全なるものとして受け入れる生き方が歌になっていて心の底からジーンときました。
愛や恋のテーマの曲はたくさんありますが、死にむかっていく夫婦の愛を歌っているアポトーシスに震えました。
それだけ歳を取ったということでしょうかね。
きっと、次の世界もあるに違いありません。