自律神経と免疫力の関係

relationship between autonomic nervous system and immunity

自律神経のバランを整えることが一番大切です。
自律神経は、免疫力、内分泌、体温と深く関係しています。

「自律神経免疫理論」提唱者

この理論は自律神経と免疫力の深い関係を説いたものです。

国際的免疫学者安保徹(新潟大学名誉教授)と、外科医でありながらメスを捨て磁気針を使って多くの患者さんの難病を治癒に導いた治療家福田稔先生のタッグによって実証されています。(理論と分析、実践による検証)


自律神経の種類

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。

交感神経は、昼間活動をしているときに主に働く神経です。
外敵から備えるために、常に緊張させ、血管を収縮させて備えています。

副交感神経は、夜眠るときや、食事をするとき、笑っているときに働きます。主にリラックスしているときに働き血管を拡張させています。
排泄をコントロールしている神経です。

2つの神経は、常に固定しているわけではありません。
シーソーのようにギッコンバッタン揺れながら体内をコントロールしています。


恒常性を維持する役割

自律神経は、内分泌や免疫力とも深い関係があり、温を維持するのも、脈拍や血圧を維持するのも、排泄が促されるのも、ホルモンの調整にも関係しているのです。

体の恒常性を保つことができるのは自律神経のおかげです。
いってみれば、体の司令塔のようなものなのです。


自律神経と白血球

白血球は免疫力を司る血液の中の細胞です。

交感神経は、白血球の中の顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)と関わりがあります。
無理やストレスが重なり、交感神経の緊張状態が続くと、どうしても顆粒球が増えてしまいます。顆粒球は活性酸素を放出し、敵をやっつけるため、増えすぎると粘膜に影響を与えて炎症の原因になってしまいます。
ガンや胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、クリーン病などの病気を発症します。

副交感神経は、白血球の中のリンパ球と関わりがあります。
楽しすぎるリラックス中心の生活では、副交感神経が優位になりすぎて、どうしてもリンパ球が増えすぎてしまいます。
リンパ球が多すぎると、ホコリやチリにまで過剰に反応し、アレルギーや喘息などの病気を発症します。


病気の人の自律神経のバランス

病気の人は、交感神経に偏りすぎ、もしくは副交感神経に偏りすぎの、どちらかであることがわかっています。

交感神経に偏りすぎると、血管が収縮し血流が悪くなり体温が低くなります。
血液検査ではリンパ球の割合が、35%未満になります。

副交感神経に偏りすぎると、血管が拡張し、大量の血液が必要になり血流は悪くなり体温が低くなります。
血液検査ではリンパ球の割合が42%以上になります。

無理しすぎても楽しすぎても、いずれにしても、低体温になり、病気の人は顔色が悪いのです。

なお、交感神経を緊張させる大きな要素には、薬の服用もあります。
これは、単なる高血圧の薬などだけでゃなく痛み止めや湿布薬も同じです。


体を修復するのは血液

結局のところ、体を修復するのは血液細胞です。
血液と一緒に酸素や栄養が隅々の細胞にまで運ばれていきます。

低体温は、血流が悪く、免疫力を担っているリンパ球が活躍できません。
健康であるためには体温を上げることが必要です。

理想的な体温は、36、5度くらいです。
低体温を解消することが病気から離脱する早道です。