仲間の意味は
「仲良き こと は 美しき かな」昔、実家で、武者小路実篤が“野菜”を描いたお皿がありましたね。
本当に心の底から仲が良ければお互いの向上につながるかもしれません。
でも、表面的なお付き合いでは、その場限りです。
先日、初級セミナーでいろいろ話を伺ってみました。
ある方から「苦手な人がいます」と聞かされました。
「どうして苦手なの?」と聞きました。
「話が長くて、電話を切ろうと思っても、まだ話してくる」とのこと。
「苦手という心の奥にあるものは、嫌いじゃないの?」と私。
「嫌いではなくて苦手です。」
思わず、私は、「嫌いじゃないならなぜその人に苦手な部分を直してもらおうと思わないの?心の奥にあるものは?」と言いました。
すると、「自分がよく思われたいからです」と。
よく思われたいというのは、欲。
自分をよく見せたいだけです。
心から嫌いなら自分をよく見せる必要はありませんよね。
自分が感じていることは、その人の周囲も感じているかもしれません。
本当の愛は、その人に問題点を指摘して、自分も一緒に変わろうとすることではないでしょうか。
私は、このかたに本当の愛が必要なことを話しました。
すると、このかたは素晴らしい人でした。
苦手な人に自分で電話をかけて、これまでのことを「ごめんなさい」とお詫びをされたそうです。
その行動に感激してしまいました。
本当の仲間になるには、自分の心の中を見つめなければなりません。
「この人は、こういうところがあるから仕方がない」という付き合いは、表面的なもの。
セミナーを一緒に受けているから仲間。同じ病気だから仲間。これでは仲間の成長はありません。
お互いが慰め合う、グリを言い合う、共感する仲間では、成長できません。
互いが高めあうことができて初めて仲間のはずです。
仲間は、ややもすれば、一緒に落ちてしまうこともあるのです。全ては自分の心次第です。