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よもやま話

8月11日「頭痛肩こり樋口一葉」の観劇にて

皆さんにお盆は、どういうものなのかを
少しでも理解していただきたいと、お誘いした観劇。
楽しんでいただけましたか?

劇中では
「ボンボンボンの16日は地獄の釜の蓋が開く」と歌っていましたね。
でも実際は、
13日から16日が地獄の釜の蓋が開いています。
そのため田舎ではお盆周辺の時期には海や川に
入って遊ぶことはやめるように言われてきました。

この時、何が起きているのかというと、先祖同士も上のステージにいる人は、
地獄まで降りることができます。
地獄まで降りて、地獄にいる先祖に食べ物や必要なものを届け、
何故、その場所にいるのかを気づけるように話しています。
一人でも先祖がそのステージから上がれるようにするためです。

子供の頃
祖父の家では、お盆をむかえる前日に棚を広間に作っていました。
お盆に必ず迎え火を夕方行います。
そしてナスの牛に胡瓜の馬。鬼灯などを飾り、
落雁、果物、御膳を用意していました。
たくさんのお位牌を並べていました。
子供心に、これは誰なのと一つ一つ祖父に尋ねていましたが、
祖父も知らない人ばかりでした。
繰り出しいはいでしたので、位牌の木の文字も読めなくなっていました。
それを一つ一つ並べるのです。
すべての人を迎え、お供えをするのです。

本当かどうかわからないと思っていましたが、
ある日、他人のお仏壇にお参りをさせていただいた時に、
黒塗りのお位牌に山ほどの女性、小さな小さな女性たちが顔を出していたのを
脳裏に見て、仏様は、きゅうりやナスに乗ることができる大きさなのだと
理解できました。

ですから、お仏壇のある人は、きちんとお供えをして
先祖からずっと繋がってきたことを感謝しましょう。
「へその緒」は、つながってきた証なのです。
一人いなくても自分は生まれてきません。

仏壇のない人は、徹底して感謝して食事をいただきましょう。
先人の苦労を思い、感謝しましょう。

人間は自分中心の生き物ですが、
少なくとも、自分の子孫を存続させようと、
様々な方法を考え、今日まで生き抜いてきたのです。
「つなぐ」ことを考えてきたのですね。

自分たちの先祖ばかりでなく、
支えてくれた人、鍛えてくれた人、
宇宙の愛に感謝する日がお盆なのだと思います。

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