自分が頭で考えていることと、心の中、実際の行動が違っている人が多いようです。
たとえば、神様へのお供え物。
頭では神様に捧げる尊いものだと思って購入します。
でも心では神様のことがわかっていません。
神様に捧げるとといものなら、足がつくところ、お尻がつくところ、不浄なところには絶対に置くことはありません。
電車の中でも、壊れないように抱き抱えています。
お供物だからこそ、自分たちが食べるものと同じであってはならないのです。
神様は、お供物ひとつに対する思いを汲み取り受け取ってくださるのだと思います。
私は、セミナーで皆さんに、「ご縁があるようにと５円を投げ銭するのはやめてね」と必ず話しています。
今時５円で何が買えるのでしょうか？神社仏閣は意地をするのにも大変な金額がかかります。
どうしてもお金がないときには、仕方がないのかもしれません。
ですが、自分は神様に生かされていると思っているのならそれなりの行動になるはずなのです。
以前、猿田彦神の総本社椿大神社に参拝させていただきました。
そこには、松下電器（現パナソニック）の創業者松下幸之助氏が寄贈した茶室・鈴松庵があります。
お茶とお菓子をいただきお菓子の皿は持ち帰ることができます（今も使っています）。

松下幸之助氏（1894～1989）は、明治初期の廃仏毀釈により甚大な被害を受けた仏教各宗派に多額の寄付をされています。
東京は、浅草寺雷門の再建費用、京都三十三間堂、平泉の中尊寺の茶室・松寿庵、四天王寺の茶室・和松庵、高野山大松下講堂など、四天王寺の極楽門など。
高野山金剛峯寺、紀三井寺、信貴山朝護孫子寺、醍醐寺、泉涌寺、根来寺、奈良の薬師寺、臨済宗大徳寺の復興、海外布教の援助なども行われています。
庶民である私には、とてもできないことですが、神様のような心をもつ、神と人が一つになった人をお育てしたいと思っています。
脳と心、行動の違っている現代人を、きちんと潜在意識と人がつながるようにサポートできればと思います。
もちろん自分自身も努力をしてですが。
神社や仏閣を寄進するほどのお金はありませんが、人の育成は、まだまだ今からでもさせていただけることだと思っています。