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物の見方を別の観点から見るために

忠臣蔵は、誰もが一度は聞いたことがある話ですね。
時代劇の冬の風物詩。
12月15日、忠臣蔵は赤穂(兵庫県赤穂市)の浪人(赤穂浪士)47人が主人の敵討ちをしました。
非業の死を遂げた浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)、敵役の吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしなか)、浅野内匠頭の敵を討ったプロジェクトリーダー大石内蔵助良雄(おおいしくらのすけよしたか)の3人が中心人物です。

赤穂浪士の観点から見るのか、吉良上野介義央の観点から見るのとでは、
忠臣蔵の話は、大きく変わります。

見方が変わると、これほど面白いものはないのではないかと、
井上ひさしさんが書いた「忠臣蔵」
「犬の仇うち」を11月7日見に行ってきました。
吉良上野介が見つかるシーンは諸説あり、
炭小屋に女着物で隠れている吉良上野介が引きずり出され、大石内蔵助に殺されるというもの。台所奥に隠れていたところを槍で刺されたという説もあります。

このお芝居では、吉良上野介が、討ち入り当日、味噌蔵でお犬様と隠れ、首をはねられるまでの二時間をどう過ごしたかを描枯れています。
出演者は2時間出ずっぱり。
人がセリフを話しているときにも、芝居をしている細やかな姿や
吉良の中心が出陣する姿に実際に目見打を流す女中の姿。
蔵の中にたまたま居合わせた泥棒のコミカルな会話も
観客を飽きさせることはしませんでした。

以前、泉岳寺にお参りに行ったことはありますが、
吉良から見て考えると、こういうこともありうると、考えさせられるお芝居でした。

映画もいいけど、お芝居は、生物。
役者さんの息づかいが伝わってきて、迫力がありました。

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